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2005年 08月 18日
新しい会社の形、合同会社(LLC)
新会社法で創設された新しい会社の形が、合同会社(LLC)です。
LLCはLimited Liability Companyの略です。以前、説明したLLP風に訳すなら有限責任会社といったところでしょうか。
合同会社(LLC)の特徴は、定款自治と有限責任です。有限責任組合(LLP)とよく似ていますが、「LLCは会社」「LLPは組合」といった根本的な違いがあります。
これまで定款自治が認められていた合名会社が有限責任になったようなものですね。

合同会社(LLC)は、知的財産を扱う事業、専門家集団、産学連携事業、フランチャイズビジネスといった分野で活用できると期待されています。定款自治により、人的資産を元手とした創業が可能になるからです。また、諸外国で成果を挙げている、メーカー同士の共同研究、事業化するといったジョイント・ベンチャーでの活用も望まれています。

メリットが多そうな合同会社(LLC)ですが、有限責任組合(LLP)の特徴の一つであるパススルー課税※が認められていません。諸外国ではこのパススルー課税が認められています。この定款自治とパススルー課税の大きなメリットが、ベンチャー育成に貢献したと言われています。残念ながら、日本では今のところパススルー課税が認められいませんが、早期の実現が望まれます。


※パススルー課税とは、組織には課税せず、出資者に直接課税する仕組みです。 LLPでは法人税は課されず、出資者への利益分配に直接課税されるパススルー課税が認められています。
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by office-izutani | 2005-08-18 22:57 | 会社法解説